秋田エプソン、インクジェットプリンター用ヘッドの新工場建設
セイコーエプソンは4日、グループ会社の秋田エプソンが本社工場敷地内に新棟を建設すると発表した。
総投資額は約35億円。2022年11月の着工、2023年12月の竣工予定。将来的に秋田エプソンにおけるインクジェットプリンター用ヘッドの生産能力を現在の3倍程度まで拡大する。
オフィス・ホーム向けインクジェットプリンター市場は、COVID-19以降の分散印刷化ニーズの高まり、北米など先進国での大容量インクタンク搭載プリンターの強い需要もあり、今後も中長期的に全世界でインクジェットプリンターの需要増加が継続する見通し。
新棟では、インクジェットプリンターの基幹部品となるインクジェットヘッドの製造・組立を行う。今後の需要伸長を前提に、最先端「PrecisionCore(プレシジョンコア)マイクロTFPプリントヘッド」搭載インクジェットプリンター供給増を念頭におき、製品ラインアップ強化や外販ヘッドの拡販対応も視野に入れ、将来的な生産スペースの確保も踏まえた建屋投資計画となっている。
また、新棟は既存工場棟に併設して建てられ、PrecisionCoreマイクロTFPプリントヘッド生産拠点の秋田エプソンへの集約による効率性も考慮した計画となっている。加えて、生産設備に関しては、人生産性やスペース生産性のさらなる向上も織り込んだかたちで工程整備を進めていく。
■ 新棟概要
所在地:秋田県湯沢市岩崎字壇ノ上1番地
総投資額:約35億円
建築面積:3,668.80㎡
延床面積:10,683.77㎡
事業内容:インクジェットプリンター用ヘッドの製造および組立
(大容量インクタンク搭載プリンターおよびビジネスインクジェットプリンター用)
生産能力:現在の3倍程度
従業員数:新規採用を若干名予定
着工予定:2022年11月
竣工予定:2023年12月