関東精機、前橋市の江田工場に新棟建設
関東精機はこのほど、江田工場(群馬県前橋市)敷地内に新棟を建設すると発表した。
投資額は約7億円。主に半導体製造装置向け液温自動調整機を製造する。2023年8月の竣工を予定している。
同社は近年、「オイルマチック」で培った、超精密工作機械向けの熱変位抑制の技術やノウハウが半導体製造装置向けにも活用され、旺盛な需要も相まって、生産能力の増強に加え、リードタイム短縮のための生産性の向上や安定供給体制の構築が喫緊の課題となっていた。
今回、江田工場にある既存の建物を取り壊し、新たに新棟を建設することで、現行比1.5倍の生産能力の達成、現行比+20%増の生産性の向上、本社工場(前橋市)との相互バックアップによるリスク分散を目指す。さらに、屋根にはパネル容量100Kwの太陽光発電システムを装備し、安定電源の確保とCO₂排出量の削減を図る。
新棟建設に参画する設計監理、建設、金融機関などのプロジェクトメンバーは、全て地元(前橋市)に本社・拠点を置く企業で構成されている。
同社は今回の新棟建設にあたり、そのプロセスも含めてノウハウを蓄積し、竣工後は今後展開を予定する工場のデジタル化・ロボット化など「スマート工場」のモデルと位置づけフラッグシップ(旗艦)工場として、活用を進めるとしている。
■ 新棟概要
名称:関東精機株式会社 江田工場E3棟
所在地:群馬県前橋市江田町456(江田工場敷地内)
投資額:約7億円
延床面積:約2,000㎡
構造:地上2階建て鉄骨造
主な生産品:半導体製造装置向け液温自動調整機
生産能力:現行比1.5倍
設計監理:(株)石井設計
施工:佐田建設(株)
着工予定:2022年10月
竣工予定:2023年 8月