クボタ、米・カンザス州の小型建設機械新工場が稼働
2022年10月19日
クボタは17日、米国カンザス州サライナ市に建設を進めていた小型建設機械「コンパクトトラックローダ」の製造拠点が稼働を開始したと発表した。
米国は世界最大の小型建機市場であり、近年の郊外移住トレンドや公共工事増加、慢性的な労働力不足などの後押しを受けて需要拡大の傾向が続いている。同社はそれに応えて販売網の強化や製品ラインナップの拡充を進め、事業拡大を図ってきた。
従来、米国向けの小型建機の大半は日本国内から輸出してきたが、消費地である米国に新たな生産拠点を設立することで、将来の需要変化に迅速に対応し、スピーディーな製品供給を可能にする体制を構築する。
新拠点は、小型建機に取り付ける作業機器などを製造する現地子会社に設立した。小型建機本体と作業機器を同拠点で製造することで製品間の連携をさらに高度化し、現地の顧客のニーズにより即した製品を提供することもねらいとしている。
また、新拠点では今後も設備投資を進めていく計画。立ち上げ当初はコンパクトトラックローダの一モデルを生産するが、生産モデルの追加と供給能力の向上により、製品を一層タイムリーに供給する体制を整えていく。
■ 新工場概要
所在地:アメリカ合衆国 カンザス州 サライナ市(Great Plains Manufacturing Inc.内)
投資額:5300万ドル(約79億円)
土地面積:647,000㎡
建屋面積:74,000㎡
生産製品:コンパクトトラックローダ
生産台数:5000台/年
従業員数:約190名
量産開始:2022年10月