日本ゼオン、高岡工場の統合生産センターが竣工
日本ゼオンは18日、高岡工場(富山県高岡市)に建設を進めていた統合生産センター(Integrated Production Center 以下:IPC)が竣工したと発表した。
今回竣工したIPCは、鉄骨鉄筋コンクリート造、990㎡の4階建てで、1階はコントロール室、2階は事務室、3階は会議室とサーバー室、4階は非常用発電機室が配置されている。
総工費は16億円で、堅牢性・信頼性を強化するため、震度7強以上に耐えられる強度と、液状化対策等の実施、さらに電源系統や情報系統の冗長化を図るとともに、近接する小矢部川、庄川の氾濫を想定した高岡市のハザードマップをもとに、地盤面よりフロアを1.5m高くする構造としている。
さらに、地球環境に優しい建屋として、屋上に太陽光発電装置を設置し、省エネ対応の空調・壁材等を導入することで通常建物よりも約40%のCO2排出量を削減する。
同社では2005年2月に生産革新センターを発足し、ダイセル式生産革新手法を導入。製造現場で働く人の意思決定や介入操作に着目した革新活動を進めている。高岡工場では2008年12月より生産革新の取り組みを開始、ものづくり部門(製造課、設備管理課、生産革新室)を集約し、「自律的改善サイクルを回せる人づくり」を進めている。
今回のIPC竣工により、高岡工場における生産革新活動の中核拠点としてさらなる人づくりを加速させる。さらに今後の拡張にも柔軟に対応できる配置にしたほか、働く社員にとって魅力的な職場づくりにも貢献する。
■ 統合生産センター概要
名称:Integrated Production Center
所在地:富山県高岡市荻布630(高岡工場)
総工費:16億円
面積:990㎡
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 4階建て
竣工式:2022年10月18日