札幌バイオフードリサイクル、食品リサイクルの新工場
JFEエンジニアリングは18日、グループ会社のJ&T環境が、食品リサイクル事業を行う札幌バイオフードリサイクル(北海道札幌市、2019年6月J&T環境100%株式取得)が保有する食品リサイクル発電プラントの更新と増強を目的に新工場を建設すると発表した。
新工場は札幌市と周辺地域の資源循環型社会の実現に向けた先進的な取り組みを拡大するため、現在稼働中の工場が立地する札幌市中沼町の札幌市リサイクル団地内に建設する。設計施工はJFEエンジニアリングが実施し、2024年秋の稼働を予定している。
新設するプラントは、現工場で受入れている札幌市内の事業系一般廃棄物の食品廃棄物68t/日に加え、新たに札幌市と近郊の食品製造工場などから排出する産業廃棄物の食品廃棄物を受け入れ、最大100t/日の処理を行う予定。
また、受け入れた食品廃棄物は、微生物の力で発酵させ、発生するメタンガスを燃料にして発電を行う。さらに、処理工程で発生する脱水汚泥は、全量堆肥として活用される。これにより、食品廃棄物を電力と肥料へ転換する地産地消型のダブルリサイクルループを実現する。J&T環境は、食品リサイクル事業をすでに仙台、千葉、横浜で展開しており、今回の札幌に加え、小牧、福岡でも建設中だという。
■ 新工場概要
所在地:北海道札幌市東区中沼町45番地19(札幌市リサイクル団地内)
事業内容:食品リサイクル事業
処理能力:(現工場)札幌市事業系一般廃棄物 68t/日
:(新工場)札幌市事業系一般廃棄物と産業廃棄物100t/日
発電出力:1,980kW
年間想定発電量:16,420MWh(一般家庭の約4,560世帯分)
設計施工:JFEエンジニアリング(株)
起工式:2022年10月18日
稼働開始予定:2024年秋