帝人フロンティア、タイで機能性ポリエステル長繊維を増産
2022年10月27日
帝人フロンティアは25日、タイのグループ会社でポリエステル繊維を製造する、テイジン・ポリエステル(タイランド)社(以下:TPL)で、機能性ポリエステル長繊維の製造設備を導入し、10月から生産を開始したと発表した。
今回導入する製造設備は、紡糸工程の効率化を図るとともにマルチフィラメントの均一乾燥工程の自動化を可能にした。
特殊異形断面糸「OCTA(オクタ)」や吸水速乾糸「CALCULO(カルキュロ)」などの衣料用途と、インテリア用途の独自の機能性ポリエステル長繊維を生産し、TPLの取り扱い銘柄のさらなる高付加価値化を図る。
TPLで今年1月から運用を開始したタイ国産のボトルフレークスを使用するマテリアルリサイクルチップ生産設備と連動した一貫生産による、リサイクル繊維「ECOPET(エコペット)」の銘柄拡大や高機能化にも対応する。
多様な特殊ポリマーとリサイクル原料に対応可能な設計と、原糸に機能剤を付与できる設備も備えているため、新たな機能性ポリエステル長繊維の生産にも対応する。
■ 設備投資概要
所在地:1/1 Moo 3, Tambon Klong Nueng, Amphur Klong Luang, Pathumthani 12120 Thailand(テイジン・ポリエステル(タイランド)内)
投資額:約10億円
生産品:ポリエステル長繊維
生産量:1,500t/年(2023年度予定)
主な設備:マルチフィラメント糸条対応型多錘紡糸機、機能剤添加装置
生産開始:2022年10月