岩谷産業は8日、中国に続き海外2拠点目となるカセットこんろ製造工場をタイに建設すると発表した。

　タイ子会社で金属加工業を手掛けるバンコクアイ・トーア会社内に製造ラインを新設し、2023年4月に稼働を開始する予定。また、同時に同工場で生産する製品をタイ国内と日本を含めた海外へ販売するため2022年12月には、「イワタニカセットフー（タイ）会社」を設立し、海外での販売を強化する。

　同社のカートリッジガス事業は、海外でのカセットこんろ・ボンベの販売拡大を進めており、それに伴ってタイ、マレーシア、インドネシアなどの東南アジア市場で、新規取り扱いが拡大するなど売上が増加している。

　同社ではこれまで、日本国内と中国の2拠点で海外市場向けを生産してきたが、アジア地域での更なる事業拡大を図るため、市場ニーズを捉えた商品の開発・投入をタイムリーに行い、合わせて安定供給体制の構築とBCP対策を目的に新会社設立と新工場の建設を決定した。