ヤクルト本社は11日、子会社の千葉ヤクルト工場を移転し、新工場を建設すると発表した。

　千葉ヤクルト工場（千葉県四街道市）は、1969年に操業を開始した工場で、建物等の老朽化に加え、敷地面積等の制約もあることから、今後の多様な顧客ニーズやCO2排出量の更なる削減、プラスチック資源循環の積極的な推進等の環境規制の厳格化に対応するため「ちばリサーチパーク」内に移転し、将来に向けた次世代型工場（モデル工場）として新工場を建設する。

　新工場では、「ヤクルト」類の製造・生産能力の増強に加え、将来に向けた増設スペースも確保しており、今後の環境容器戦略や新商品戦略に対し、フレキシブルかつスピーディーに生産体制の構築が可能となる。

　また、太陽光パネルの設置、再生可能エネルギー電力の採用、物流面での効率化等によるCO2排出量の削減や抑制、設備洗浄工程での再生水の活用等により、使用する用水量の削減を見込む。

　加えて、AI技術やIoT技術の積極的な導入により、生産効率や労働環境の更なる向上を図るとともに、同社グループの次世代型スマート工場を実現する。