TBMは11日、神奈川県横須賀市で、回収した使用済みのLIMEXと廃プラスチックを自動選別・再生する、世界初のリサイクルプラント「横須賀工場」が竣工したと発表した。

　新工場は、回収してきた使用済みのLIMEXやプラスチックを自動選別・洗浄し、新たなLIMEX製品やプラスチック製品の材料となる再生ペレットを製造する。工場が備える年間約4万トンの処理能力、年間約2万4000トンの再生ペレットの生産能力は、プラスチックのリサイクルプラントとしては国内最大級の規模となる。

　また同社は、海外の大手選別機メーカーと連携し、近赤外線による素材検知・選別の検証を進め、プラスチックや紙などの他素材からLIMEXのみを自動選別する独自のプログラムを開発。

　この自動選別技術を活かして、横須賀市と連携し、2023年中の市内全域での容器包装プラスチックと製品プラスチックの一括回収と、LIMEX製品の普及と拠点回収品目化に向けた取り組みを行う。資源循環による脱炭素社会の実現に向けて、新工場の稼働を機に、先駆的な資源循環モデルの国内外での展開を目指す。