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ヤマサ醤油、「滋賀竜王工場」建設

2022年11月22日

 調味料を製造するヤマサ醤油(千葉県銚子市)は15日、西日本エリア初の工場「滋賀竜王工場」を新設すると発表した。

 同社はこれまで、千葉県銚子工場や成田工場で醤油その他製品を生産してきたが、西日本エリアでの需要増を受け、顧客への供給能力を高めるため、新工場の建設を決定した。西日本エリアに新生産拠点を設けることで、輸送によるCO2排出量削減にもつながり、環境にやさしい新たな物流の創出を目指す。2023年6月の工事竣工予定、2023年8月の稼働開始を予定する。

 新工場では、製造量に関わらず、収率の低下を最小限にとどめるように設計された製造設備により、顧客ニーズに対応し、多品種、高効率生産体制を構築する。

 また、自工場抽出による風味原料を使った高品質な調味液製造が可能な設備の他、高粘度の原料を撹拌混合できる設備、固形物が多い内容物を生産できる設備を導入し、多様なタイプの調味液が製造可能な生産設備となっている。

 加えて、重量物取り扱い設備や各種搬送設備など、工場内での作業者の安全を考慮したレイアウトとし、作業者が行う各種操作におけるヒューマンエラー対策を行う。

 新工場で生産する製品は、全てFSSC22000認証取得を前提に、HACCPを用いた衛生管理を行い、原料資材の受入から製品の一次納品先までのロットトレースが可能で、高度な品質管理を実現する。

 環境面では、排出基準に合致した排水処理設備を設置するとともに、稼働時の振動、騒音を管理して、近隣地域の環境との調和を図る。

■ 新工場概要

名称:滋賀竜王工場
所在地:滋賀県蒲生郡竜王町大字岡屋2831番4
投資額:約68億円(土地代を含む)
敷地面積:24,624㎡(平地部分)
構造:鉄骨造3階建
生産品目:各種醤油・つゆ・たれ類
生産能力:約6,000kL
従業員数:約60名
設計施工:清水建設(株)
着工予定:2022年5月
竣工予定:2023年6月

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