東芝、四日市の半導体新製造棟に3600億円投資
2016年3月18日
東芝(東京都港区)は17日、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」の生産拡大を目的として、三重県四日市にある市四日市工場に隣接する土地に、新たな製造棟を建設する計画と生産設備への投資計画について発表した。
フラッシュメモリは、スマートフォンなどで多く使われており、エンタープライズ用サーバやデータセンタ向けを中心に、今後も需要拡大が見込まれる。
四日市工場では、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」の製造にあたり、2次元NAND型フラッシュメモリと共通の既存の製造工程を効率的に活用するため、これらの工程に3次元化にあたっての専用工程を組み合わせる予定。
同工場において、3次元専用工程のための製造棟として、2016年度前半に竣工を予定する新第2製造棟を建設しているが、需要拡大に対応するためには、新たに3次元専用工程の製造棟を建設する必要があった。
17日の取締役会で、新たな製造棟の建設計画と生産設備への投資計画が承認された。これらの計画にかかる同社の費用は、16年度以降3年間を目途に約3,600億円を見込む。
実際の建設時期、生産能力、生産設備への投資など詳細な計画については、市場動向を踏まえ、2016年度中に決定する。また、米国サンディスク社との共同投資に関する交渉は、今後進める予定をしている。
■ 計画概要
所在地:三重県四日市市山之一色町(四日市工場隣接地)
投資額:2016年度以降3年間を目途に約3,600億円