アミタ、北九州循環資源製造所で設備増強
2022年11月28日
アミタホールディングスは25日、シリコンスラリーをリサイクルするシリコン再資源化設備をアミタ北九州循環資源製造所に1基増設し、製品保管用倉庫も建設すると発表した。
自動車産業における自動運転技術や、IoT産業等の発展により半導体の需要は年々高まっており、半導体材料の製造過程に発生するシリコンスラリーのリサイクルニーズも年々向上している。アミタでは2018年より北九州製造所に同設備を導入し、リサイクル事業を行っている。
米国と中国間における貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響による世界的な半導体不足は、企業の事業活動における深刻な問題となっている。これを受け、国内外の半導体材料メーカーが設備投資や工場新設による生産力の増強を進めている。業界団体によると2022年のシリコンウエハーの世界出荷面積は過去最高となる見込み。
2023年は需給の調整により若干の前年割れが予想されているが、2024年以降は再度増加していくと見込まれている。今回の設備増強と製品保管用倉庫の建設により、2024年以降の社会ニーズに備えるとともに、操業の安定化、製品の品質向上を通じて、サーキュラーマテリアル(循環資源)の供給を目指す。
■ 設備投資概要
所在地:福岡県北九州市若松区響町一丁目104番10号(北九州循環資源製造所)
導入設備:シリコン再資源化設備1基、製品保管用倉庫
製造能力:約1.5倍
稼働開始予定:2023年12月