J&T環境、群馬県伊勢崎市で太陽光パネルリサイクル工場が本稼働
2022年11月29日
JFEエンジニアリングは24日、グループ会社であるJ&T環境が、群馬県伊勢崎市で太陽光パネルリサイクル工場の開所式を行ったと発表した。
2012年に再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)開始以降、太陽光発電はクリーンなエネルギー源として急速な導入が拡大していたが、太陽光パネルの製品寿命は約25年~30年とされており、2030年代には経年劣化に伴う大量更新が予想されている。
また、近年増加する自然災害による被災パネルの適正処理も課題となっており、資源循環の観点からリサイクルが望まれている。こうした課題解決に向け、J&T環境は太陽光パネルリサイクルにおける、廃パネルの効率的な収集、適正なリユース・リサイクル方法、資源の有効活用ルートの確保などのノウハウを蓄積してきた。
新工場の処理能力は年間1,440トンで1日あたり約240枚の廃パネルの処理が可能。処理工程はアルミフレームを選別機で分離後、パネルのガラス面を破砕機により、シートとカレット状のガラスに分離し、それぞれを資源として有効活用する。
加えて、通常処理が難しい破損や変形した廃パネルに対しても適正なリサイクル処理を行う。立地地域は北関東自動車道伊勢崎ICから15分程度とアクセスが良く、運搬効率に優れており、今後、急拡大が見込まれる廃パネルのリサイクル需要に対応する。
■ 新工場概要
所在地:群馬県伊勢崎市赤堀鹿島町358番1
工場敷地面積:667㎡(保管場所含む)
処理能力:1,440t/年(約240枚/日)
処分方法:選別・破砕
運用開始予定:2022年12月