出光興産、徳山事業所のバイオマス発電所が竣工
2022年12月15日
出光興産は13日、徳山事業所(山口県周南市)に建設を進めていたバイオマス発電所が竣工したと発表した。
発電した電力は、子会社で小売電気事業を行う出光グリーンパワーへ供給する。出光興産が出資するバイオマス発電所としては京浜バイオマス発電所、土佐グリーンパワー土佐発電所、福井グリーンパワー大野発電所に続く4件目となる。
発電所は発電出力5万kW、年間発電規模約10万世帯分の電力に匹敵する3億6千万kWhの大型木質バイオマス発電所。営業運転開始後、当面の間は輸入木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を使用するが、中長期的には国産の間伐材や製材端材等を使用する。
同社は既存の製造拠点を新たな低炭素・資源循環エネルギーハブへと転換する「CNXセンター」化を構想している。徳山事業所は2014年に原油精製設備を停止し、石油化学原料の製造拠点として石油精製事業からの転換をいち早く完遂した。同発電所も原油精製設備跡地と既存のインフラを活用しており、徳山事業所では引き続きアンモニアサプライチェーン構築検討などを通じてCNXセンターに向けた取り組みを続けていく。
■ 発電所概要
名称:出光徳山バイオマス発電所
設置場所:山口県周南市新宮町2200番地(出光徳山事業所内)
事業内容:バイオマス発電事業(再生可能エネルギー固定価格買取制度活用)
発電容量:5万kW
年間発電規模:3億6千万kWh(約10万世帯分の電力)
使用燃料:輸入木質ペレット、パーム椰子殻(PKS)
燃料使用量:約23万トン/年
CO2削減量:約23~30万トン/年
竣工:2022年12月12日
稼働開始予定:2023年1月