中村超硬、沖縄の新工場が開設/製造設備を新規導入
2016年3月22日
ダイヤモンドワイヤ大手の中村超硬(大阪府堺市)は18日、ダイヤモンドワイヤの生産能力拡大を目的として、沖縄県うるま市の国際物流拠点産業集積地域に新工場を開設し、製造設備を増設すると発表した。
同社が製造・販売するダイヤモンドワイヤは、主に太陽電池向けシリコンウエハを製造するためのスライス工程で使用される切断用工具であるが、同社のダイヤモンドワイヤによるスライス手法(固定砥粒方式)は従来手法(遊離砥粒方式)に比べ、細線化・高速化によるコスト減、環境負荷低減等が可能となるため、中国市場を中心に需要が急増している。
今後、中国経済に対する懸念はあるが、自然エネルギーを利用する太陽電池の世界的需要は変わらず拡大傾向にあることから、ダイヤモンドワイヤの需要拡大への対応が必要と判断。
生産拠点の分散化、輸送経路の充実などを総合的に勘案して、沖縄県うるま市の国際物流拠点産業集積地域にダイヤモンドワイヤ生産工場を開設する。
■ 新工場概要
名称:沖縄工場
所在地:沖縄県うるま市勝連南風原5194番60
敷地面積:約12,200㎡
延床面積:4,770㎡
開設:2016年3月
◇増設する製造設備の概要
設備投資総額:約18億円
増設する設備:ダイヤモンドワイヤ製造機械及び付帯設備(第1期)
生産開始予定:2016年12月