東洋紡、滋賀県大津市のパイロットプラント棟が完成
2023年1月19日
東洋紡は13日、研究開発の中心拠点である総合研究所(滋賀県大津市)に「パイロットプラント棟」が完成し、竣工式を行ったと発表した。
総合研究所は、中長期的な基礎研究や新規事業の創出を担う「コーポレート研究部門」と、各事業に直結した研究開発を行う「事業部研究部門」から成る、同社グループの研究開発活動の中心拠点。
昨年5月に公表した長期ビジョン「サステナブル・ビジョン2030」で掲げるとおり、同社が蓄積してきた4つのコア技術(「高分子」「環境」「快適性設計」「バイオ・メディカル」)を活用・融合しながら、社会課題の解決に貢献するイノベーションの創出を加速するため、総合研究所の大規模なリニューアルを実施していく。今後、社内外の多様なパートナーとの連携・協業を通じてオープンイノベーションを促進するための研究棟や、新たなソリューションを提案するため研究開発設備の配置自由度を高める大空間構造の施設などを順次新設する予定。
今回、約20億円を投資して新設したパイロットプラント棟は、高機能フィルムを中心とした新たな製品・技術の実用化に向け、試作品の開発や実験などを行う施設。最新の防災設備や浸水対策として高床式構造を採用するなど安全・防災機能の充実に注力するとともに、太陽光発電の活用や冷却水の循環利用を促進するなど、環境にも配慮した設計を取り入れている。
■ パイロットプラント棟概要
所在地:滋賀県大津市堅田2-1-1(東洋紡(株)総合研究所内)
投資額:約20億円
延床面積:約3,100㎡
構造・階数:鉄骨/平屋建て(一部2階建て)
運用開始予定:2023年4月