カネカ、ベルギーでmRNAのGMP製造能力を増強
2023年1月24日
カネカは19日、グループ会社のKaneka Eurogentec社がメッセンジャーRNA(mRNA)のGMP製造能力を大幅増強すると発表した。
設備投資額は約20億円、生産能力は現状の約5倍、2023年末から順次稼働を予定している。これによりmRNAの旺盛なグローバル需要に対応する。
新型コロナワクチンとして社会実装が急速に進んだmRNAは、他の感染症ワクチンだけでなく、遺伝子疾患やがんなどに対する治療薬への応用が期待されている。世界中の創薬メーカーでのバイオ医薬品の活発な開発に伴いmRNAのGMP製造需要は急速な増加が予想されている。
Kaneka Eurogentec社は、世界トップクラスのプラスミドDNA生産技術を持ち、25年以上の豊富なGMP製造実績をベースとし、米国FDA査察済みのバイオ医薬品CDMO。現在世界各国の創薬企業へバイオ医薬品の原薬となるプラスミドDNAやタンパク質、オリゴ核酸などを提供している。また、2020年から新たにmRNAのGMP製造サービスを開始しており、今回の能力増強により飛躍的な事業拡大を図る。
■ 設備投資概要
所在地:ベルギー王国リエージュ州(Kaneka Eurogentec)
設備投資額:約20億円
生産能力:現状の約5倍
稼働予定:2023年末から順次