ヨコオは24日、ベトナムに新会社YOKOWO ELECTRONICS VIETNAM CO., LTDを設立し、今年2月に新工場を稼働させると発表した。

　ベトナム国内の工場は、自動車用アンテナなどを製造するYOKOWO VIETNAM CO., LTD.に続き2工場目になり、半導体検査用プローブを作る工場としては、日本とマレーシアに続き3拠点目となる。

　現在、日本とマレーシアの2拠点でプローブの生産を行っているが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、2021年にはマレーシア国内でロックダウンとなり、マレーシア工場での生産に影響が生じていた。そのため、今後のBCP対策の観点と、顧客からの需要に迅速に対応可能な体制拡大の観点からも、日本、マレーシアに続く、新たな生産拠点として、ベトナムに工場の新設を決定した。

　ベトナム新工場は、最新鋭の自動生産設備とIT環境を備えることに加え、クリーンルーム環境で高い品質水準の生産を行えるよう体制を整えている。一つ上の生産環境を整え、将来の超極細プローブの生産にも対応できるよう、工場設立段階から検討を行い、体制を構築している。フル稼働は2023年6月を予定しており、月産300万本まで生産能力を引き上げる予定。