ソディックは30日、連結子会社の沙迪克（厦門）有限公司（以下：厦門工場）隣接地に、産業機械事業と食品機械事業の強化に向け新工場を建設し、今年1月から稼働を開始すると発表した。

　産業機械事業では、中華圏での5G・EV等をはじめとするものづくりの高精度化・高精密化の進展により同社の射出成形機の需要が高まりつつあるほか、食品機械事業でも、海外向けの製麺機や米飯製造装置など食品機械の需要が拡大しており、生産能力の増強が必要となっていた。

　新工場の生産品目は、産業機械事業の射出成形機と食品機械で、射出成形機の生産能力は月100台を持ち、食品機械事業はすでに生産している製麺機に加えて米飯装置等の生産品目を追加する。食品機械は中国の需要が大きく伸びており地産地消に対応する。

　新工場の稼働により、既存工場の食品機械の生産ラインは新工場に集約し空いたスペースを放電加工機の生産に活用する。新工場は、同社が取り組んでいるIoT・DXの活用による生産現場全体の最適化、「スマートファクトリー」の実現を推進し、合理的な生産体制を図ることで、さらなるコスト削減、納期短縮を目指す。