岩谷産業、タイ・バンコクの工場拡張
2023年2月2日
岩谷産業は1月30日、金属(線材)加工を行うバンコクアイ・トーア会社の建屋拡張と設備を増設し、量産稼働を開始したと発表した。
バンコクアイ・トーア会社は1990年に設立され、エアコンに使用する金属製ファンガードや食器洗浄機用バスケット、レンジ用ラック等のキッチン用部品と自動車部品や物流機器等を製造し、東南アジア・北米・欧州への販売を中心に事業拡大してきた。
特にエアコン分野は今後も東南アジア、欧州、インド等の市場の継続的な拡大、さらに欧州や北米ではATW(エアコン式暖房空調機器)の市場拡大も見込まれている。こうした状況下、将来的な顧客ニーズへの対応として、現在の生産能力の2倍以上まで大幅に生産能力を引き上げ、さらに生産効率向上に向け自動化ライン導入など、製造設備の増強を行った。
また、工場の拡張に合わせて、新たに太陽光発電設備を設置し、CO2削減に向け取り組む。今年4月からカセットこんろの製造も同工場で予定しており、今後は東南アジアのモノづくりの一大拠点として、同社と隣接するヘリウムガスセンターの拡充とあわせ、さらなる事業拡大を目指す。
■ 設備投資概要
所在地:タイ・バンコク
投資額:約18億円
敷地面積:25,300㎡→38,665㎡(+13,355㎡)
工場面積:15,200㎡→27,800㎡(+12,500㎡)
生産能力:現在の2倍以上
太陽光パネル設置面積:12,000㎡
最大発電能力:1.5MW規模
CO2排出量:1,162トン/年削減
量産稼働開始:2023年1月