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ATNグラファイト・テクノロジー、和歌山の新工場が稼働

2023年2月3日

 エア・ウォーターは1日、グループ会社のATNグラファイト・テクノロジー(以下:ATN社)が建設した新工場が稼働を開始したと発表した。

 ATN社は、エア・ウォーター(50.5%)、東洋炭素(34.5%)、南海化学(15.0%)の3社が2020年6月に設立した合弁会社で、国内で唯一、熱膨張性黒鉛(TEG)の製造販売を行っている。

 製造技術を有するエア・ウォーター、同製品の最大ユーザーである東洋炭素、インフラ設備を有する南海化学の3社が連携し、各社が有する事業基盤を垂直統合することで、コスト競争力と安定供給力を兼ね備えた生産・販売体制を構築した。

 昨年7月に新工場の建屋が完成して以来、製造設備の設置や試運転、顧客でのサンプル評価などを進めてきたが、今回、全ての生産プロセスで実証評価が概ね完了したことから、新工場で本稼働を開始した。今後は、同工場を拠点に、放熱材等の電子材料分野をはじめとした用途開発にも取り組んでいく。

■ 新工場概要

名称:ATNグラファイト・テクノロジー(株)本社工場
所在地:和歌山県和歌山市湊1342番地
敷地面積:3,800㎡
事業内容:熱膨張性黒鉛(TEG)の製造販売
製造能力:約1,300トン/年
完成:2022年7月
本格稼働開始:2023年2月1日

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