三菱ケミカルグループ、岡山事業所に新プラント建設
2023年2月6日
三菱ケミカルグループは2日、岡山事業所でポリビニルアルコール樹脂(以下:PVOH樹脂)の特殊銘柄「ゴーセネックス」「ニチゴーGポリマー」を増産すると発表した。
同社グループは現在、PVOH樹脂特殊銘柄を熊本工場で生産しているが、需要拡大を受けた安定供給体制の構築や製造設備の老朽化を背景に、岡山事業所にプラントを新設し、現行の約2倍となる生産能力に増強する。
ゴーセネックス、ニチゴーGポリマーは、PVOH樹脂にさまざまな機能性を付与した高付加価値製品。ゴーセネックスは、感熱記録紙の表面加工や乳化剤、半導体用のシリコンウエハーの加工材料などに使用されている。またニチゴーGポリマーは、PVOH樹脂の特長である水溶性・生分解性を有しながら、ガスバリア性や溶融加工性にも優れる素材。食品包装材のガスバリア層に使用することで食品の風味や品質を長持ちさせ、食品廃棄物の削減に貢献することから、欧州を中心に採用が拡大している。
■ 設備投資概要
所在地:岡山県倉敷市潮通3-10(三菱ケミカル(株) 岡山事業所)
生産品目:ポリビニルアルコール樹脂「ゴーセネックス」「ニチゴーGポリマー」
生産能力:現行の約2倍
稼働開始予定:2024年10月