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双日とメキシケムジャパン、福岡県北九州市にフッ素化合物の新工場

2023年2月13日

 双日は9日、多国籍企業であるOrbiaのフッ素関連事業を行うMexichem Fluor, S.A.de C.V.(以下:Koura(ブランドネーム))とその日本法人であるメキシケムジャパンがフッ素化合物の新工場を建設するため、市と立地協定を締結したと発表した。

 今後、充実した産業と物流インフラという優位性を持つ北九州市の響灘臨海工業団地でのフッ素原料製造拠点の建設を目指し、Kouraが保有する鉱山からの安定した原料調達体制を基盤とした日本国内におけるフッ素サプライチェーンの強化を図る。同プロジェクトは経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(第3次公募)」にも採択されている。

 各種フッ素化合物は半導体や次世代電池、医療、電気通信などの重要性の高まる産業でも必要不可欠な素材。各産業の伸長にともない、フッ素化合物の需要拡大が見込まれている一方で、日本はこれに必要なフッ素原料で国内需要分のほとんどを特定ソースから輸入している。

 今回、Kouraがメキシコに有する世界最大の蛍石鉱山やフッ素原料と各種フッ素化合物プラントの操業実績と、双日が有する事業運営ノウハウや販売ネットワークを掛け合わせ、日本国内初となるメキシコ産蛍石を用いたフッ素化合物製造事業を計画する。

 北九州市による支援を通して、原材料輸入や製品輸送など北九州港の取扱貨物量の増大、新規雇用創出をはじめとする地域経済の活性化だけでなく、「シリコンアイランド」である九州エリアの成長戦略にも合致した半導体産業の活性化が期待されている。

■ 新工場概要

所在地:福岡県北九州市若松区(響灘臨海工業団地)
敷地面積:約17ha
製造物:フッ化水素
完工予定:2025年度

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