日本化学工業、福島第二工場で量子ドット用リン原料の増産
2023年2月14日
日本化学工業は10日、福島第二工場(福島県田村郡)で進めていた量子ドット用リン原料の増設工事が完了したと発表した。
今回、需要拡大が見込まれる量子ドット用リン原料の安定供給体制を構築するため、福島第二工場におけるホスフィン誘導体設備を増強した。
量子ドットとは、直径が10nm程度の半導体粒子を指し、高輝度で高精度な色彩を実現できることから、次世代型ディスプレイ等に応用されている。量子ドットを用いたディスプレイ市場は急速に広がりを見せており、今後も更なる拡大が期待されている。
同社は30年以上にわたるホスフィン誘導体の合成技術を駆使し、量子ドットに最適なリン原料をいち早く市場へ提供してきた。引き続き、量子ドット用リン原料の安定供給を通じて量子ドットディスプレイ業界の発展に貢献するとともに、環境に配慮した市場開拓を進め、持続可能な社会の実現を目指す。
■ 設備投資概要
工場立地:福島県田村郡(日本化学工業(株)福島第二工場内)
投資額:約8億円
事業内容:量子ドット用リン原料の製造
増設完了:2022年12月