東レ、名古屋事業場に新研究棟
東レは21日、名古屋事業場(愛知県名古屋市)に新研究棟を建設すると発表した。
今回、GXへの対応加速と多様な次世代モビリティ向け材料のR&D拠点として新研究棟を建設する。顧客・アカデミア連携、グローバル研究・技術開発のハブ機能としての発展を目指す。
新研究棟では、ポリマー、ケミカル、炭素繊維複合材料の研究者に加えて、DX人材や化学工学知見を有する開発者が集結し、MIや計算化学を取り入れたポリマー設計、ナノ構造制御、複合材料設計などの「ナノテクノロジー」を高度化し、リサイクルやバイオ原料化などの「グリーンテクノロジー」を融合させると共に、プロセス観点からの環境負荷低減に取り組むことで、持続型社会の実現に貢献する素材開発を強化する。
また、モビリティ関連の開発・評価機能を有する「環境・モビリティ開発センター」と「アドバンスドコンポジットセンター」の隣接地に新研究棟を設置することでシナジーを図り、一体となった研究・技術開発、デジタルソリューション提案を推進していく。さらに、顧客・アカデミアとの協創の場となるオープンラボを設置し、研究者同士のコミュニケーション活性化・アイディア創発を促す仕組みを取り入れることで社内外のオープンイノベーションの強化を図る。
■ 新研究棟概要
所在地:愛知県名古屋市港区大江町9-1(名古屋事業場)
延床面積:約8,600㎡
構造:3階建
主な機能・設備
(1)技術融合・オープンイノベーションを推進する機能・設備
・基礎研究から応用研究まで幅広く対応する化学実験室
・技術実証のための試作、加工エリア
・オープンラボ
(2)研究者同士のコミュニケーションによるアイディア創出機能
・ワンフロア型執務、実験エリア:140名収容
・オープンな各種打合せスペース
(3)省エネルギー配慮型設備
竣工予定:2026年度第1四半期