アイカ工業、インドで生産設備増設
アイカ工業は7日、海外グループ会社のアイカ・ラミネーツ・インディア社が生産設備を増設し、3月1日に生産を開始したと発表した。
インドにおける国内需要の高まりを受け、インドでメラミン化粧板(以下:HPL)を製造するアイカ・ラミネーツ・インディア社は、総額約3.7億円をかけて新規設備の導入と既存設備の改良を行い、生産能力の増強を進めている。今回その一環として、プレス機と含浸機を1台ずつ増設し、生産を開始した。今後、既存設備の改良にも着手し、2025年3月にはHPLの生産能力を現状の約1.6倍に向上させる。
アイカ・ラミネーツ・インディア社の販売量は、過去6年間で1.5倍以上に伸びており、今回増強する生産キャパシティを活かしながら、2027年度には現状の販売量からさらに1.5倍に伸ばす計画。
同社グループは、国内建設市場の動向に左右されにくい骨太な経営体質への変革を目指して海外での事業展開を推進している。建装建材事業では、日本国内でシェアNo.1を誇るHPLを海外でも拡販するため、生産拠点の整備や技術移転、販売網の構築に注力している。
■ 設備投資概要
所在地:Jet Air House, 4th Floor, 13, Community Centre, Yusuf Sarai, New Delhi 110 049, India(アイカ・ラミネーツ・インディア社)
設備投資額:総額約3.7億円(226,500,000インドルピー、INR=1.66円にて計算)
設備投資内容:化粧板の製造設備(含浸機およびプレス機)の増設および既存設備の改良
事業内容:メラミン化粧板の製造
生産能力:約1.6倍
◇ 製造設備増設
着工:2021年8月
完成:2023年2月
稼働:2023年3月1日
◇ 既存設備改良
着工:2022年12月
完成・稼働予定:2025年3月