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フェローテックホールディングス、熊本県大津町に新拠点

2023年3月15日

 フェローテックホールディングスは13日、熊本県大津町に半導体製造装置向け部材・サービスの新拠点を構築すると発表した。

 展開事業である「石英製品」と「装置部品洗浄サービス」の投資や生産規模については現在検討中。従業員は当初100名規模を予定しているが、事業規模に応じた増員も随時検討する。

 石英製品は、超高純度のシリカガラスからなる同社の主力製品の一つ。ウエーハの薄膜生成や拡散プロセス、その他搬送、洗浄工程などの治具、消耗材として利用され、微細化、高純度化の進む半導体プロセスで重要な役割を担っており、半導体製造装置メーカーや半導体デバイスメーカーなどが主要な顧客となる。現在の同社グループの生産拠点は、山形県と中国の杭州、常山、東台にあり、今後は今年11月に竣工を予定しているマレーシア(クリム)工場での生産展開も計画している。

 装置部品洗浄サービスについては、半導体とFPD(有機EL・液晶パネル)製造装置の部品洗浄サービスを中国国内で展開している。純水洗浄、超音波洗浄のほかにサンドブラスターやプラズマ溶射装置も完備している。半導体デバイスメーカー、FPDメーカーでは生産稼働に応じて、装置や装置部品などに付着した汚れを定期的にクリーニングする要望があり、同社はこのニーズに応えている。現在の生産拠点は中国の銅陵を中心に、上海、天津、大連、四川(内江)、広州の計6か所に構えている。

■ 新拠点概要

所在地:熊本県菊池郡大津町杉水一ノ迫2985番1
事業内容:石英製品の製造、装置部品洗浄サービス
地鎮祭:2023年3月2日
着工予定:2023年8月
竣工予定:2024年5月
本格操業予定:2024年6月

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