愛知製鋼、ステンレス鋼用電気炉刷新
2023年3月20日
愛知製鋼は16日、ステンレス鋼用電気炉「50トン溶解炉(1号電気炉)」の炉殻と制御システムを更新し、電気炉を刷新したと発表した。
同社は、2030年ビジョンに基づく成長戦略として、2026年度までにステンレス鋼材の供給能力を2019年度比で4割増強(9万トン/年体制)し、水素社会の実現やインフラの刷新、長寿命化に向けた需要拡大への対応を目指している。
具体的には上流側の製鋼工程から下流側の酸洗・検査工程まで工程スルーでの製造プロセス改革を3ステップに分けて、計画的に実施する。
今回は、その第1ステップとして、約10億円を投じて、ステンレス鋼用電気炉の刷新を図った。これにより、製鋼工程の供給能力の安定確保、つくりの可視化・最適化によるスマートファクトリーの実現(DX)に向けたIoT基盤の構築、エネルギー使用効率化によるCO2削減を実現し、能力増強の足固めを実施した。
■ 設備投資概要
投資内容:ステンレス鋼用電気炉「50トン溶解炉(1号電気炉)」刷新
投資額:約10億円