川崎重工、岐阜の化学処理工場を増強/6m級中小型部品の専用工場
2015年8月7日
川崎重工は6日、岐阜工場の化学処理工場を大幅に増強すると発表した。
新設する航空機部品の塗装、及び前処理となる表面処理を行う化学処理工場は、既設工場の隣接地に建設する。
6m級中小型部品の専用工場で、P-1/C-2の増産、及びボーイング社より受注した787の増産、777Xの生産開始に向けた能力増強を目的とし、2018年度に稼働開始を予定。
工場建屋はおよそ長さ100m、高さ35mで、建屋全体としては6階建となる、岐阜工場内では最も高層の工場として計画されている。今回の増強では全自動表面処理ライン、塗装ロボット、高効率の省エネ機器等、最新の設備を導入し品質・生産性の向上を図ると共に、REACH規制(欧州化学物質規制 )における有害物質の削減動向(脱クロム、脱カドミウム)を勘案した最先端の環境適合性処理ラインを導入する。
新工場の稼働後は、既設工場設備についてもスクラップ&ビルドを行い、将来的な複合材機体増加に伴うチタン部品の大型化、部品点数の増加に対応した生産ラインを構築して行く予定だとしている。
■ 新工場概要
所在地:岐阜県各務原市川崎町(岐阜工場内)
工場建屋:長さ100m、高さ35m(6階建)
稼働開始予定:2018年度