旭化成建材、岩国工場を閉鎖
2023年4月6日
旭化成は4日、旭化成建材の岩国工場(山口県岩国市)の閉鎖を決定したと発表した。
岩国工場は、1970年5月に既製コンクリートパイルの製造工場としてスタートし、1974年5月からは軽量気泡コンクリート(ALC)の製造を開始した。2004年12月に既製コンクリートパイルの製造を終了して以降は、西日本を中心にALCの製造・供給拠点として重要な役割を果たしてきた。
ALCの需要は建築需要の縮小に伴う形で漸次減少してきており、2020年度以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響等による需要減により急激に販売量が減少している。また、近年は大幅な原燃料高騰に伴うコスト増により収益が大きく悪化している。
今回、ALCの最適生産体制を構築し、収益性向上と安定供給を目指すため、岩国工場の閉鎖を決定した。岩国工場から供給していたエリアへは、旭化成建材の穂積工場(岐阜県瑞穂市)と境工場(茨城県猿島郡境町)から供給する予定。岩国工場の従業員については、原則として同社内での再配置を予定している。
■ 岩国工場概要
所在地:山口県岩国市通津字南白崎3915
生産品種:軽量気泡コンクリート(ALC)パネル(「ヘーベル」、「ヘーベルライト」)
従業員数:約70名
生産終了予定:2023年9月末
工場閉鎖予定:2025年3月末