京セラ、諫早市で新工場用地の立地協定
京セラは5日、長崎県諫早市の南諫早産業団地における新工場用地の取得に関連して、長崎県及び諫早市と立地協定を締結したと発表した。
同社は、国内外の既存工場での積極的な増産投資を進める一方で、既存工場だけでは、さらなる成長発展が困難との判断から、新工場を設立する方針を決定し、2022年12月に南諫早産業団地内の用地、2区画(約150,000㎡)を取得する申し入れを行った。今回、土地の造成が完了している1区画(約57,000㎡)について、協定を締結し、2023年10月に用地を取得し、工場の建設を開始する。残りの1区画(約93,000㎡)については、2024年に用地を取得する予定。
現在、エレクトロニクス業界では、スマートフォンなどの通信端末や半導体関連機器の小型化・高機能化、5G普及に伴う基地局やデータセンターの増設、自動車のADAS(先進運転支援システム)やEV技術の高度化など、様々な分野で今後も高い部品需要の伸びが見込まれている。
新工場では、こうした需要に対応するため、半導体関連に幅広く使用するファインセラミック部品や半導体パッケージの生産を行う予定で、2026年度の稼働を目指す。
■ 新工場概要
名称:京セラ(株)長崎諫早工場(仮称)
所在地:長崎県諫早市小栗地区 南諫早産業団地内
投資額:約620億円(2028年度までの計画)
敷地面積:約150,000㎡(2023年10月:約57,000㎡、2024年:約93,000㎡取得予定)
主な建屋:鉄骨6階建1棟(建築面積:13,900㎡、延床面積:77,900㎡)
製品品目:ファインセラミック部品、半導体パッケージなど
生産計画:250億円/年(2028年度計画)
着工予定:2023年度
拠点開設予定:2025年度
生産開始予定:2026年度