MORESCOは13日、中国関連会社の無錫德松科技有限公司が無錫市当局による同社工場用地の収用に応じ、生産を移管すると発表した。

　無錫徳松科技有限公司の所在地である江蘇省無錫市新呉区周辺は、都市化や商業用地化が進み区画整理の対象となっており、同地域での生産活動継続が困難な状況となっていた。今回、無錫市当局より、2023年12月31日までに現所在地からの立ち退きを要求され、同社はこれに応じることを決定した。

　同国における特殊潤滑油の生産は、浙江省海寧市に建設中の莫莱斯柯（浙江）功能材料有限公司に、2023年11月末までに移管する予定。収用により、当局より補償金が支払われる見込み。一方で、生産拠点移管に伴う費用が発生する見込みだが、その金額は現在精査中だとしている。