出光興産、千葉に油化ケミカルリサイクル商業生産設備
2023年4月21日
出光興産は20日、千葉事業所(千葉県市原市)隣接エリアに使用済みプラスチックを原料とした油化ケミカルリサイクル商業生産設備を新設すると発表した。
使用済みプラスチック処理能力は年間2万t。2025年度の商業運転開始を目指す。併せて、共同で油化装置の技術確立に取り組んできた環境エネルギー(株)と合弁会社ケミカルリサイクル・ジャパン(株)を今年4月に設立する。
同事業では、回収した使用済みプラスチックから、ケミカルリサイクル・ジャパンが独自技術を用いて生成油を生産し、原油に替わる原料として、出光興産の既存設備である石油精製装置と石油化学装置で精製・分解・重合して「リニューアブル化学品」を生産する。最終的にはこのリニューアブル化学品を原料として、新たなプラスチック製品がプラスチック製品製造会社などで生産される。
千葉事業所エリアにおける同事業モデルの確立後は、国内各地の出光興産グループ製油所・事業所へ油化装置の設置を行い、全国の使用済みプラスチックを対象とし、より大規模な事業展開を進める計画。
■ 新会社概要
会社名:ケミカルリサイクル・ジャパン(株)
本社:東京都中央区新富一丁目18番8号 RBM築地スクエア6階
工場:出光興産 千葉事業所(千葉県市原市姉崎海岸2−1)隣接エリア
使用済みプラスチック処理能力:2万t/年
生産開始予定:2025年度