TDK、浅間テクノ工場で磁気センサの設備増強
2023年4月28日
TDKは27日、TMR磁気センサの生産体制を強化するため、TDK浅間テクノ工場(長野県佐久市)の生産ラインを増強すると発表した。
今回、車載向けのほか、多くの用途で需要が急増している高性能・高信頼性TMR磁気センサの生産体制を強化する。増産投資後の生産量は2025年前半から現状比で月産約2倍の増産対応が可能となる。
TDK浅間テクノ工場は、かつてHDD用磁気ヘッドのウェハ製造拠点だったが事業転換を行い、車載向け等のTMR磁気センサの製品化に成功し2014年から出荷している。
TMR磁気センサは、自動車だけでなく、ロボット、スマートフォンなどコンシューマー製品にも幅広く使用されている。最近では角度センサや電流センサとして主に車載向けの需要が増加しているほか、産業機器での需要も増加している。
こうした状況を受け、同社はこれまで増産体制を整えてきたが、今回さらに中長期を見据えた需要増に対応するため、浅間テクノ工場内で増産投資を決定した。
■ 設備投資概要
所在地:長野県佐久市小田井543(浅間テクノ工場)
事業内容:磁気センサの製造
生産能力:現状比月産約2倍(2025年前半)