浜松ホトニクス、都田製作所に新棟/半導体レーザ増産
2023年5月8日
浜松ホトニクスは4月26日、都田製作所(浜松市北区新都田)に新棟を建設し、LiDAR向けをはじめとする半導体レーザの生産能力を増強すると発表した。
半導体レーザを用いた非接触、長距離、高精度で対象物の位置と形状が測定できるLiDARは、自動運転だけでなく、公共交通インフラや自動搬送、自律走行ロボットなどの多くの製品に使われており、今後の大幅な市場拡大が期待されている。
今回、都田製作所に新棟を建設し、事業所内に点在しているウエハプロセス以降の半導体レーザの後工程を集約するとともに、製造エリアを拡張することで需要の拡大に対応する。新棟では、製造工程間の作業動線を最適化するとともに、最新の製造装置や検査装置を導入し、工程の自動化や効率化を促進することで生産性向上を図る。
新棟は耐震構造を採用し災害対策を強化するとともに、断熱構造や太陽光発電設備、高効率機器などの環境対策を積極的に取り入れた設計としている。
■ 新棟概要
建物名称:都田製作所4棟
所在地:静岡県浜松市北区新都田1-8-3
総工費:約40億円
建築面積:1,780㎡
延床面積:6,720㎡
建築構造:鉄骨造、地上4階
施設構成:1階組立、検査(クリーンルーム)
:2階組立、検査(クリーンルーム)
:3階検査、評価
:4階設計・製造事務所、会議室
収容人員:約160名
生産品目:半導体レーザ
生産能力:約2,500万個/年間(シングルチップ換算)
着工予定:2023年5月
竣工予定:2024年7月
稼働予定:2024年10月