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JFEスチール、東日本製鉄所に150億円投資

2023年5月9日

 JFEスチールは8日、東日本製鉄所(千葉地区)第4製鋼工場に新たにアーク式電気炉を導入すると発表した。

 千葉地区の第4製鋼工場では、ステンレス鋼の製造に高炉からの溶銑や自社発生スクラップ、クロム鉱石やダストを使用しており、CO2排出量の削減を目的として、スクラップの利用量を拡大するために電気炉の導入を決定した。
 これにより、高炉溶銑の一部をスクラップに置き換えることで、最大約45万t/年のCO2排出削減が期待できる。また、スクラップの溶解能力は最大で従来比約6倍となる。

 同社は2030年までにカーボンニュートラルに向けたトランジション期を設定しており、低炭素プロセスへの転換を目指している。電気炉プロセスの導入も有効であると考え、今回、千葉地区での導入を決定した。同社は今後も、革新的な技術開発を進め、着実なカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを推進していく計画。

■ 設備投資概要

所在地:千葉県千葉市中央区川崎町1番地(東日本製鉄所(千葉地区))
設備投資額:約150億円
スクラップ溶解能力:約30万t/年(予定)
CO2排出量削減効果:最大約45万t/年(予定)
稼働予定:2025年度下期

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