テルモ、甲府工場に新工場/投資額522億円
2023年5月17日
テルモは15日、メディカルケアソリューションズカンパニーの新工場を、甲府工場内(山梨県昭和町)に建設すると発表した。
投資額は522億円を見込んでおり、2025年度の竣工を予定している。新工場では、医療機器と医薬品を組み合わせたコンビネーション製品の開発製造受託(CDMO)や、腹膜透析関連製品の生産を行い、将来の増設を見据えた生産スペースも確保する予定。
テルモのCDMOは、製薬企業とのパートナーシップを通じて、薬剤充填デバイスの設計から商用製造まで一貫してサポートするソリューションビジネスで、世界的に需要が増加する見込みがあるため、昨年から海外の製薬企業向けに、グローバルでCDMOビジネスを拡大している。
現在、エーザイ(株)が開発中のアルツハイマー病治療薬のコンビネーション製品(オートインジェクター製剤)について、同社と共同開発を行っている。CDMOは、2022年度から始まった5カ年成長戦略「GS26」の成長の柱の一つとして期待されており、グローバル需要に対応できる生産体制の構築を進める予定。
テルモの腹膜透析関連製品は、近年増加している高齢の腹膜透析患者向けに、使いやすさや感染対策に配慮したデバイスを提供するとともに、身体への負担軽減を目指した透析液の開発などを行っている。今回の新工場建設を通じ、今後も増加が予想される製品需要に対応していく。
■ 新工場概要
所在地:山梨県中巨摩郡昭和町築地新居1727−1(甲府工場)
投資額:522億円
事業内容:医療機器と医薬品を組み合わせたコンビネーション製品の開発製造受託(CDMO)、腹膜透析関連製品の生産
竣工予定:2025年度