明治、十勝工場に新プラント建設
2023年5月19日
明治は17日、チーズ生産時に発生するホエイ(乳清)残さ廃棄物削減のため、メタン発酵ハイブリッド処理設備を十勝工場に導入すると発表した。
投資額は約9.4億円。2023年6月に着工し、2024年4月に稼働する予定。設備導入により、2021年度比で十勝工場の年間産業廃棄物量は54%削減され、CO2排出量も5.9%減少する見込み。
同設備は、チーズ生産時の副産物であるホエイからホエイプロテインパウダーを製造する際に発生するパーミエイト(膜ろ過透過液)をメタン発酵処理する設備。
メタン発酵と既存の好気処理を並行して行うハイブリッド仕様の設備とすることで、発生するメタンバイオガスを工場内のエネルギーとして利用できるだけでなく、既存の排水処理設備の電力消費も削減できる。
メタン発酵と既存の好気処理を並行して行うハイブリッド仕様の設備は、明治で初めての導入であり、ビールなどの飲料工場で多くの導入実績がある栗田工業(株)の装置が採用されている。
■ 設備投資概要
所在地:北海道河西郡芽室町東芽室北1線15-2(十勝工場)
投資額:約9.4億円
設備名:排水処理メタン発酵処理設備
環境負荷低減(見込み):十勝工場の年間産業廃棄物の54%削減とCO2排出量の5.9%削減
稼働開始予定:2024年4月