コロワイドは5月31日、グループのマーチャンダイジングを統括するコロワイドMDの神奈川工場（神奈川県横須賀市）に、大豆ミート製品の専用製造ラインを新設し、稼働を開始したと発表した。

　コロワイドは、大豆ミートを原材料高騰対策や環境負荷低減のための食材として注目している。5月31日から「かっぱ寿司」全店で「お豆で作ったキーマカレー軍艦」を提供開始した。

　これまでハンバーグやハンバーグパティとして他のブランドで販売されてきたが、今回が初めて自社製品としての販売。今後、大豆ミートを使用したメニュー提案を他のブランドでも展開していく予定。

　コロワイドグループは、「牛角」「ステーキ宮」「かっぱ寿司」「大戸屋ごはん処」など、多様なブランドを展開しているが、主力ブランドで取り扱い量の多い食肉は、昨今の世界的な価格高騰による影響を大きく受けている。また、海外産食肉の使用にあたっては、生産過程における牛のゲップに含まれるメタンガスの排出、流通過程におけるフードマイレージの延長といった、温暖化ガスの排出増につながる課題が多く、サステナブルな原材料の調達が必要となっていた。

　自社工場への大豆ミート製品専用の製造ラインの稼働率向上を通じ、サステナブルな原材料の普及を図るとともに、グループが事業の拡大を目指す「給食事業」においても、積極的なメニュー化を進めていく。