リバー、栃木に壬生事業所/43億円投資
2023年6月20日
リバーは15日、栃木県下都賀郡に「壬生事業所(仮称)」を開設すると発表した。
日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、2030年までに温室効果ガスを2013年度比で46%削減すると発表した。これにはサーキュラーエコノミーの実現が必要であり、廃棄物の再資源化に期待が寄せられている。
同社は、大型破砕機(シュレッダー)によって排出されるシュレッダーダストから有価物を取り出すことでダスト処分費を削減し、再資源化した有価物の売却を成長戦略の柱としている。今後さらなる再資源化とダスト処理費の削減を目指し、下壬生町に所有する土地にシュレッダーダストの選別施設を開設する。
同事業所は、近隣の北関東に位置するグループ拠点から、焼却・埋立処分されていたシュレッダーダストを回収し、選別の高度化により未利用だった金属やプラスチックなどの効率的かつ安定的な再資源化を目的としている。
事業所内には、太陽光発電システムを設置するほか、集荷したシュレッダーダストから全量の50%程度を有価物として回収するとともにRPF(紙くずと廃プラスチックの燃料)を製造・供給することで、CO2削減を見込む。
■ 新工場概要
名称:壬生事業所(仮称)
予定地:栃木県下都賀郡壬生町壬生乙
投資額:43億円
土地面積:約11,000㎡
主要設備:処理施設建屋、選別設備、保管設備、太陽光発電システムなど
予定取扱数量:48,000トン/年(シュレッダーダスト)
操業開始予定:2025年8月