SBIホールディングス、PSMCと国内で半導体工場設立
2023年7月6日
SBIホールディングスは5日、台湾の半導体ファウンドリ大手のPSMCと日本での半導体工場の設立に向けた準備会社の共同設立について基本合意したと発表した。
半導体の世界市場は2030年までに100兆円に達すると予測されており、日本の半導体産業の活性化には半導体産業をリードする台湾企業との提携が鍵となる。
また、今後これまで以上に地政学リスクを考慮した調達がAI産業・自動車産業に限らずあらゆる産業で求められる中、日本が半導体のグローバルサプライチェーンの起点となることは中東、アジアと欧米諸国からも求められている。
工場を共同設立するPSMCは台湾3位、世界6位の半導体ファウンドリ大手で、メモリとロジックの両方を生産できる。また、多くの半導体企業は最先端または先端技術に特化した投資をしているが、PSMCは車載向け半導体需要の90%以上を占めるとされている28nm以上の半導体を高品質で安価・大量に生産するビジネスモデルを有している。
今後、SBIグループとPSMCは準備会社を設立し、同準備会社が工場立地場所の選定、事業計画の策定、資金調達の計画等を実施する。工場の建設開始時期や稼働時期などの詳細については、具体的になり次第公表するとしている。
■ 提携先の概要
社名:Powerchip Semiconductor Manufacturing Corporation
(力晶積成電子製造股份有限公司)
事業概要:スペシャリティーロジック、ニッチ市場向けメモリ、
ディスクリートの半導体ファウンドリ事業
設立:1998年