たつみ工業、千葉県木更津市に新工場
業務用プレハブ冷蔵庫を製造するたつみ工業(神奈川県川崎市)は6日、千葉県木更津市のかずさアカデミアパーク内に、新工場「木更津プラント」を竣工したと発表した。
施設は、敷地面積4万3377㎡に工場・事務所棟を建設。ドイツのBASF社と共同プロジェクトを推進し、世界初処方のHFO不燃断熱パネルを採用した。また、同じくドイツのHENNECKE-OMS社の金属サンドイッチパネル連続ラインを国内で初導入。厚みが最大300mmに達する不燃断熱パネルの製造が可能となり、往来のコンビニやスーパーの業務用プレハブ冷蔵庫用パネルから、大型冷凍冷蔵庫、物流センター、クリーンルーム向けに進出する。
今後、木更津プラントでは国内で唯一生産可能な200mm以上の断熱パネルで、需要が旺盛な物流センター、大型冷蔵冷凍倉庫、半導体のクリーンルーム工場などでの採用を目指し、初年度は10億円、次年度以降は20億円以上の売上を目指す。
日本の主要都市では、大型冷凍冷蔵庫の需要が高まっており、建て替えや整備が遅れている。東京、横浜、神戸などの大都市では冷蔵庫が満杯で、他の主要都市でも需要が逼迫している。加えて、共働きや高齢世帯の増加、新型コロナの感染拡大による外出自粛の影響で、食の簡便需要が強まった影響で冷凍食品市場は拡大し続けており、2022年は過去最高だった2017年(160万 46トン)とほぼ同水準。金額(工場出荷額)は7639億円の4.0%増と3年連続プラスで過去最高を更新しているという。
■ 新工場概要
名称:木更津プラント
所在地:千葉県木更津市(かずさアカデミアパーク)
敷地面積:43,377㎡
生産品目:大型冷凍冷蔵庫用断熱パネル
竣工:2023年7月6日