日揮触媒化成、福岡県北九州市と新潟県阿賀野市に新製造拠点
日揮ホールディングスは7日、グループの機能材製造事業会社である日揮触媒化成が福岡県北九州市と新潟県阿賀野市で事業用地の売買契約を締結し、新潟事業所と北九州事業所を拡大させると発表した。
日揮触媒化成は、カーボンニュートラル社会の実現とDXの促進による新製品の顧客ニーズの拡大に合わせて、カーボンニュートラル燃料(合成燃料)用触媒とケミカルリサイクル用触媒・吸着材のほか、高速通信用材料や半導体用機能性研磨粒子などの新規ファインケミカル製品の需要拡大に向け、2025年から2030年にかけて総額約200億円の設備投資(今回の事業用地購入費用含む)を行う計画。
日揮グループは、長期経営戦略「2040年ビジョン」に基づき、5つの事業領域(エネルギートランジッション、ヘルスケア・ライフサイエンス、高機能材、資源循環、産業・都市インフラ)の拡大を目指している。「高機能材」領域では触媒、ファインケミカル、ファインセラミックスなどの事業を積極的に拡大していく方針。
■ 新事業用地の概要
◇ 新潟事業所
立地:新潟県阿賀野市かがやき(東部産業団地)
敷地面積:約60,000㎡
生産品目:カーボンニュートラル燃料(合成燃料)用触媒ならびにケミカルリサイクル用触媒・吸着材(還元系)
売買契約締結:2023年6月
操業開始予定:2026年度内(第1期)
◇ 北九州事業所
立地:福岡県北九州市若松区
敷地面積:約50,000㎡
生産品目:カーボンニュートラル燃料(合成燃料)用触媒、ケミカルリサイクル用触媒・吸着材(酸化物系)ならびに高速通信用材料(低誘電率,高誘電率材)、半導体用機能性研磨粒子
売買契約締結:2023年7月
操業開始予定:2024年度から2025年度(第1期)