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三菱重工エンジン&ターボチャージャ、相模原工場に実証設備建設

2023年7月12日

三菱重工は6日、グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ(以下:MHIET)が、相模原工場に水素専焼エンジン発電セットの実証試験設備を建設すると発表した。

 MHIETはカーボンニュートラル実現に向け、水素エンジンの開発と商用化に向けた取り組みを強化している。同社はこれまで、レシプロガスエンジン「GS6R2~GS16R2」シリーズを改良した単気筒エンジンを、産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所に設置し、水素100%で安定燃焼できる技術を確立している。

 今回、製品化に向けた次の段階として、6気筒の500kWクラス水素専焼エンジンを開発するとともに発電セット化し、相模原工場内に水素エンジン発電セットと水素供給設備を建設し、2024年度の実証試験開始を目指す。

 実証試験では、新たに設計した水素100%を燃料とする6気筒水素エンジンの燃焼安定性、性能、信頼性等の検証に加え、水素の特徴を考慮し、発電装置として求められる安全性評価や性能検証を行う。製品化は2026年以降を計画している。

■ 設備投資概要

所在地:神奈川県相模原市中央区田名3000番地(相模原工場)
設備:水素専焼エンジン発電セット、水素供給設備
実証試験開始予定:2024年度

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