リョービ、菊川工場に新工場建設
2023年7月13日
リョービは11日、菊川工場にギガキャスト用工場建屋を建設し、ダイカスト専業メーカーとしては日本初となる6,000トンクラスのダイカストマシンを導入すると発表した。
世界的にカーボンニュートラルに向けた取り組みや革新が進む中で、同社ではダイカストの用途拡大や生産方法の革新などによりCO2排出量削減に取り組んでいる。また従来から、アルミダイカストの利点を活かし、自動車部品における部品点数の削減、軽量化、リサイクル性の向上などで貢献している。
一部の自動車メーカーでは近年、車体の製造工程で超大型のダイカストマシンを用い大型構造部品を一体成形し、コストダウンやCO2排出量削減を図る動きが進んでいることから、ギガキャストと呼ばれる次世代のダイカスト技術を導入する。
今後、新車種開発で増加が見込まれる大型構造部品の試作サービス(設計、試作金型、試作品)の提供を2025年3月頃から予定しており、ギガキャストの採用を検討する自動車メーカーなどの顧客に提案していく。
■ 新工場概要
所在地:静岡県菊川市東横地3311-50(菊川工場)
建屋敷地面積:鋳造工場/1,600㎡、金型工場/1,800㎡
生産品:大型アルミダイカスト製品(ボディ、バッテリーケース等)
導入する鋳造機:6,000トンクラスダイカストマシン 1台
稼働開始予定:2025年3月