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UBE、宇部ケミカル工場で製造設備増設

2023年7月14日

UBEは13日、電動車(xEV)向けの軸受・基板用途を中心とする需要の急増に対応するため、宇部ケミカル工場内の窒化珪素製造設備を増設すると発表した。

 脱炭素社会の実現に向けて、xEVで使用するモーター用ベアリングやインバータ用放熱回路基板向けでも、高品位で実績豊富なUBEの窒化珪素へのニーズが急増している。今回の生産能力増強により、拡大する需要に対応する。

 UBEの窒化珪素は、独自のイミド熱分解法を用いて製造する高品位粉末。粒度が均一で不純物が少ない特長を備えており、微細構造の制御が可能なため、高い焼結体特性が得られる。この優位性が認められ、1986年の上市以来、自動車産業から航空機、電子産業、工作機械などの幅広い分野で様々な部品に用いられており、窒化珪素原料のグローバルスタンダードとして世界中のセラミックスメーカーから評価されている。

■ 設備投資概要

所在地:山口県宇部市大字小串1978-10(宇部ケミカル工場)
増産品目:窒化珪素
生産能力:現行比で約1.5倍
稼働予定:2025年度下期

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