工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

旭化成コード、宮崎県日向市の工場閉鎖

2023年7月20日

旭化成は14日、旭化成コード(宮崎県日向市)の工場を閉鎖し、会社を清算すると発表した。

 旭化成コードは、1970年に創立され、タイヤの補強材(通称、タイヤコード)向けのナイロン糸の加工製造会社としてスタートし、旭化成のナイロン繊維事業の製造・供給拠点の一つとして重要な役割を果たしてきた。

 しかし、自動車生産台数の伸び悩みに加え、海外からの輸入品の増加により、国内のタイヤコードの市場環境は厳しくなっている。また、近年は大幅な原燃料高騰に伴うコスト増により収益も大きく悪化していた。

 旭化成は、事業ポートフォリオ転換の検討を進める中で、ナイロン繊維事業で汎用タイヤコード用途から、成長が見込まれるエアバック向け用途と特殊タイヤコード用途に経営資源をシフトし、ナイロン繊維事業の収益性向上と更なる事業成長を目指すため、旭化成コードの清算を決定した。

 2024年3月末に生産終了予定で2025年3月末の工場閉鎖を予定している。従業員については原則、旭化成グループ内で再配置するとしている。

■ 旭化成コード概要

工場所在地:宮崎県日向市竹島町1-46
生産品種:汎用タイヤコード、チェーファ—など
従業員数:約70名
生産終了予定:2024年3月末
工場閉鎖予定:2025年3月末

このエントリーをはてなブックマークに追加