グラノプト、秋⽥県能代市に新工場
2023年8月2日
住友⾦属鉱⼭は7月31日、三菱ガス化学との合弁会社であるグラノプトがファラデーローテータ(以下:FR)の需要増に対応するため、能代⼯業団地に新⼯場を建設したと発表した。
FRは、⾼性能な光通信システムや⾼感度な光センシングを⾏う際の光源の安定化や光増幅器の発振を防⽌する光学製品のキーデバイス。同社はFRの世界トップシェアを誇っている。
光通信の市場環境は、世界的な携帯電話5Gサービスの需要拡⼤を受けて、基幹インフラである携帯電話基地局への設備投資が増加している。また、GAMAを中⼼としたデータコムのセグメントでは、データセンター数の増加に伴うセンター間を結ぶコネクション(インターコネクト)需要も継続的増加傾向にある。
こうした5G基地局やデータコムインターコネクトが需要のけん引役となり、FR需要も将来的には⼤きな伸びが期待されることから、現在FRを製造している⼯場の北隣に新⼯場を建設し、今後の市場の成⻑に合わせて順次⽣産設備を増強していく。
新⼯場はBCP対応を考慮した設計かつ太陽光発電の設置、カーボンニュートラル製品の供給やスマート⼯場化に対応できるよう環境に配慮した設計となっている。事業は、秋⽥県の「あきた企業⽴地促進助成事業補助⾦」、秋⽥県能代市の「雇⽤奨励⾦」対象事業となっている。
■ 新工場概要
住所︓秋⽥県能代市扇⽥字扇渕4番地12
敷地⾯積︓11,586㎡
建屋⾯積︓6,706㎡(延床⾯積)
建屋概要︓鉄筋構造 地上2階
⽣産品⽬︓ファラデーローテータ