日本ゼオン、敦賀工場の大型TV用光学フィルム製造ライン竣工
2023年8月8日
日本ゼオンは4日、敦賀工場(福井県敦賀市)に大型TV用光学フィルム製造ラインの2系列目となる設備が竣工したと発表した。
同社は、光学フィルム「ゼオノアフィルム」を氷見二上工場(富山県高岡市、同氷見市)と敦賀工場で製造している。ゼオノアフィルムは、熱可塑性プラスチック(シクロオレフィンポリマー)を原料に用いた光学フィルムで、大型TVやモバイル機器のディスプレイに視野角補償や反射防止等の機能を持たせる、位相差フィルム用途を中心に需要が拡大している。
新ラインは世界最大幅となる2,500mm幅フィルムの生産ラインで、2020年4月に稼働した設備に続く2系列目となり、液晶パネルの大型化に対応する。生産能力は、1系列目と同じく年間5,000万㎡となり、2系列合計で10,000万㎡、他拠点含む既設能力と併せてTV向け位相差フィルムの生産能力はトータル21,900万㎡となる。
■ 設備投資概要
所在地:福井県敦賀市莇生野35(敦賀工場)
事業内容:大型TV用光学フィルム「ZeonorFilm」の製造
生産能力:5,000万㎡/年(2系列計:10,000万㎡)
竣工式:2023年8月4日