シードは1日、生産力の増強を図るため、鴻巣研究所（埼玉県鴻巣市）に2号棟別館を建設すると発表した。

　鴻巣研究所では、2024年3月に1号棟の設備更新と3号棟のラインを新規増設し、2024年3月までに生産能力を月間5,300万枚から5,800万枚に引き上げる計画を進めている。

　同計画に加え、国内外でのコンタクトレンズの需要拡大への対応を背景として、安定供給体制と今後の成長戦略を実現するため、2号棟を延伸し別館を建築する。
同社主力製品の「シード1dayPureシリーズ」を中心に生産体制を強化することで、2号棟別館完成後の鴻巣研究所の生産能力は、月間6,500万枚に向上する見込み。新設備の本格稼働は2025年3月期を予定している。

　同社は、今後も商品供給力の強化と顧客ニーズに合わせたコンタクトレンズの開発製造体制を実現することで市場競争力を高めていく。また、海外展開では、アジアとヨーロッパ地域を中心に40以上の国と地域に展開しており、日本製の品質力を訴求し、海外市場での業容拡大を加速させる。